アンタ調子乗っとるやろ。一気にいいねがついたな。5いいね。目標達成する喜びかんじとるやろ?甘く無いで。猫生もな、人生もな甘く無いねん。舐めたらあかんぜ。
で、ボクたちはひとしともちづきの3人で、まさと何やってんのかな?ずっと気になって仕方がなかったが、それ以上触れる事は辞めた。
ひとしがトイレに行ってくると。するとまたひとしが嬉しそうな顔で走って戻ってくる。
おい!トイレの横から声がしたから、窓から顔出したらお風呂じゃん!お風呂の窓が少し開いててさ。
うんうん。ボクは必死に聞いていた。
それでそれで。
男子便器を台にしてさ、身体を乗り出したら、さっきの女の子たちがお風呂に入って見えちゃったぜ!
まじで!
もちづきとひとしが飛んでまた階段を降りていった。ちょっと待ってよ。ボクもついてった。
ひとしが見本を見せる。やべやべ。
男子トイレで盛り上がる。早く変われよ。もちづきが身体を乗り出した。
やべ。とにかく長い。おいもっちー変わってよ。初めての事で、生唾がとまらない。
ちょっとまってよ。ちょっと早くしてよ。
ボクは先頭切って走らなかった事を後悔した。するとひとしが、もちづきの隙間に身体を寄せて次は2人で見ている。
バカな光景だ。しかしそのひとしともちづきのお尻の後ろで、ぼーっと指を加えて待っているボクのがよっぽどがバカな光景だ。
ねえ!ひとし!もっちー早く変わってよ。
ごめんごめん。急いで男子便器に足をかけて、窓の隙間を覗くボク。
とにかく人生17年の中で、一番ドキドキした経験をする事になる。
せーの。ボクは勇気を出した。
すると、もう4人が出てしまう時で、湯煙の中、ふわっとしかボクは見る事が出来なかったんだ。
たったそれだけでも、ボクはドキドキが加速したと同時に、ねえねえどうだった?教えて。
必死な自分が情けなかった。
そして何もなかった様に部屋に戻り、女の子達を待つ。おっおかえり。
お風呂お先にごめんなさいね。ボクたちはその後お風呂へ行き、最終話へ突入する事となる。
アンタ最後見せてくれるよな?なんかお気の毒なアンタを応援したい気分になってきちゃったわ。
ボク達はお風呂から上がると、まさととフクコが部屋に戻っていて、2人はカップルの様な雰囲気になっていた。
ボクが求めていた関係性を、同級生のまさとは叶えていた。羨ましかったが、高校最後の夏。ボクは夢を叶える。
つづく