まさか!アンタ!③話まで行くとは思ってなかったわよ。
5人いいねの方を切れ切れと思ってたのに、アンタまだギリギリ生き延びてるわね!まあのこれで最終話になるから見てなさい
ぼく達は驚いたんだ。2人の女性がぼく達の部屋にいるんだ。
え?なんで?部屋間違えた?
襖一枚向こうに、更に3人の女の子たち。
え?なに?
ごゴキブリ🪳
女の子達がキャーキャー言っていたのは、ゴキブリが部屋に現れて、思わず襖を開けてしまい、ぼく達の部屋にゴキブリを逃してしまったんだ。
ぼくはカッコつけて、ティッシュを一気に5枚6枚取り出して、壁に登ったゴキブリを一気に
グジョ
わぁ凄い。狙い通りだった。
しかし勢い余って突き指をした。
は、はじめまして。。。愛知から来ました。
わたし達は名古屋からです。よ、よろしくお願いします。ゴキブリありがとうございます。
ぎこちない会話の中、じゃあ戻りますね。
やっぱり何も言えず、自分何やってんだよ。
襖一枚向こうから聞こえる、女の子の声。
勝手にぼくの頭を駆け巡るこんな事や
あんな事。
しかしまさかここから、発展してしまうなんて思ってもいなかったんだ。
でで?
って真剣にウチが見てる訳ないやろ。つまらんわ。アンタの話聞いてくれる人、もうおらんやろに。まあええわ。よく3話までいきはったなぁ。ほんま。
はよ普通のブログに戻してや。なんの挑戦やねん?10話?はぁ?無理やわ。おもんないもん。最後までいけたらほんま立派やわ。
ぼく達は夕食の為に下に降りた。古びた昭和の作り。階段も急で薄暗い。
エアコンもつけずに、扇風機の風となびくレースのカーテン。田舎のおばあちゃんの家にそっくりだ。
やっぱり無愛想なお兄さんはぼく達には感じ悪かった。でもゴキブリが繋げてくれたあの出逢い。
なびくカーテンの隣で、笑う5人の女の子達。まさか心がなびくなんてこの時は思ってなかったんだ。
つづく